かつて、小泉首相(当時)が「公約違反は大したことがない」というような内容の発言をしたことがあったと記憶しています。同感です。
いま話題の年金問題に関して自民党を「公約違反だ」と非難する人の考え方は私には信じられません。
時間切れなので、続きは後ほど書きます。
続けます。私が「公約違反」に対して全く腹が立たない理由を以下に列挙します。
「やります」と公約して努力して結果的に出来なかったのであれば、解釈や定義次第では公約違反にあたらないと思われます。
「出来ないのは最初から分かっていたはず」という論拠で批判する人も居るようですが、それなら参院選当時の安倍首相は「できる保証は無いけどやってみる」とでも公約しておけば良かったのでしょうか? そうなると今度は「優柔不断だ」のように批判するのでしょう。だとすれば、あの時点で強気の公約を打ち出すのは当然。
百歩譲って今回の件が公約違反にあたるとしても、さほどの批判に値するとは思えません。そもそも、選挙時の公約は守られる保証が無いと考えるのが自然です。公約には法的拘束力がないからです。公約違反によって有権者の批判の的になり次回選挙で票を減らすというペナルティはあり得ますが、それ以外の罰則はありません。ですから、当面の選挙を勝つために実現困難な公約を掲げ多数の議席を確保し、それによって別の重要法案を通す戦術は十分に考えられますし(今回の自民党がそうだというわけではありませんが)、許容されるべきだと思います。
そんなわけで、公約違反は勿論褒められた話ではありませんが、目くじらを立てて非難する対象でも無いと私には感じられるのです。
公約違反以外にも、食品の賞味消費期限や産地偽装に対しても、私は殆ど腹が立たないのです(こちらは法令違反なのでペナルティは当然ではありますが)。