2005年01月05日

とんけし

北海道には「とんけし」と呼ばれる場所が少なくとも2つあるようです。



1. 北海道登別市富岸町



「富岸」は「とんけし」と読みます。全国的に見ても難読地名の部類に属すると思います。どの辺にあるかというと、

 1/75000の地図1/300000の地図

一応、登別市内ということで、極端に都市部から離れてはいないものの、最寄の駅から気軽に歩いて行ける場所ではありません。



2. 釧路市寿n丁目(n=1,2,3,4)、浪花町



釧路駅に近い釧路市の寿n丁目(n=1,2,3,4)や浪花町近辺(1/21000の地図)は、明治時代には「釧路村字頓化(とんけし)」が正式な住所でした。過去の地名でありながらも、現在でも地元の人々に定着し、親しまれているようです。たとえば、「寿子ども蝦夷太鼓同好会」のサイトには、「げんきにガンバルとんけしっ子」という語句が見えます。そば所 頓化苑 寿庵によると、「とんけし」とはアイヌ語で「沼の端」の意味だそうです。また、トンは「長き道」、ケシは「原の行き止まり」と言われているそうです。これは登別の富岸にも当てはまるのではないか、と推測します。



ところで、私は首都圏に住むようになって20年以上経ち、首都圏の便利さに慣れきっています。仮にいずれかの「とんけし」に住まねばならない状況になったら、かなり躊躇するでしょう。たとえばT大学の通信教育部で数学を学ぶにしても、大学のテキストだけでは不十分なので何らかの参考書の購入が必要ですが、大きな書店に行って実物を見て選ぶということはできません。



永劫絶えぬ とんけしの

波を努力の かがみとし

海より広き 心をば

いざ 養わん わが友よ


posted by D Slender at 18:51 | ☔ | SPAM