2005年05月01日

夏の兆し

ヒクソンと フレアー

1995/05/01 月 22:29


こんばんは、“インターネット”と“パソコン通信”の違いがいまひとつ理解できない中、ひとまず今日の日記を。

オウム真理教のおかげで、1月の阪神大震災の印象が私の中で薄れてきました。死者数では阪神大震災>>オウム真理教にもかかわらず、です。オウム事件の方が加害者側にドラマがあるからでしょう。例えば先日の村井秀夫刺殺事件には驚き。何しろ、報道陣の目前ですよ。ところで、麻原彰晃はいつ逮捕されるのでしょう? 多分地方の山の中にでも潜んでいると推理するのですが…



ところで、鈴木邦男氏がオウム冤罪論を唱えているそうです。

【参考文献】オウム真理教袋叩きは正しいのか(大西赤人氏のcolumn'95)

さすがに冤罪はあり得ないでしょうし、オウムが犯罪を犯したとすればそれなりに袋叩きにすべきだと私は思います。ただ、オウム事件をきっかけに宗教一般を蔑視するような嫌な風潮が生まれそうな予感がします。オウムはオウム、他宗教は他宗教、という精神の方が健全だと思います。



GWの3日目も怠惰に過ごしてしまいました。



4月20日にはシューティングが主催する「第2回バーリトゥードジャパン」が開催され、ヒクソン・グレイシーが順当に優勝しました。

vtj95のビデオパッケージ

いやあヒクソンは凄い! ブラジリアン柔術の合理性とヒクソン個人の強さが合わされば、文字通り世界最強だと思います。とは言え、試合としてはゴルドー vs 中井が面白かったです。体格が圧倒的に優るゴルドーの打撃を受けまくりながらもギリギリで凌ぐ展開は緊張感抜群。長時間の試合ですが飽きませんでした。最後は寝技の技術で中井が勝利。同じ長時間試合でも、ヒクソン vs. 山本宣久は山本のロープ掴みの膠着だったので不満。



【参考】雑誌「紙のプロレス」より、花くまゆうさく「リングの汁」

第16回に第2回VTJへの言及があります。



プロレスの話に転じます。4/28に北朝鮮のピョンヤンで行われた「平和の祭典」での猪木 vs リック・フレアーをテレビで観ました。素晴らしかったです。



個人的に、私はアントニオ猪木に良い印象を持っていませんでした。ストロングスタイルを自称する猪木は、自らの敵役のプロレスラーとして、T.J.シンのような極悪タイプやS.ハンセンのように強そうなタイプを選んで育成し、彼らは日本で大人気を得ました。そのためか、日本では長年に亘りフレアーのような「一見弱そうに見せて相手の強さを引き出し、最後は狡猾な手段で試合のペースを握る」タイプのヒールの価値が理解されませんでした。つまり、日本でのフレアー不人気の原因の一端は猪木にあると思っているのです(ファンの多くが猪木のプロレスを評価していたので仕方ないのですが…)



以上のような背景もあり、この二人の試合は噛み合わないのではないか、と悲観的な予想をしていたのですが、とんでもありませんでした。これぞプロレス、という感じの名勝負。猪木ってストロングスタイルだけのレスラーでは無かったのですね。フレアーの方は相変わらずの素晴らしさ。プロレスに無知なピョンヤンの観客に対し、猪木の強さを存分に引き立てつつ自分の持ち味も見せつけ、最後は綺麗に負けて見せる、という仕事を完璧にこなしていました。



当初、猪木の相手としてH.ホーガンらの名前が挙がっていましたが、結果的にフレアーで正解でしょう。これほど見事に負ける芸当はホーガンにはできないと思います。



この試合をキッカケに、北朝鮮の反日感情が和らぎ、両国の友好に繋がれば良いと思うのですが、果たしてどうなるでしょうか。



ともかく、ヒクソンもフレアーも私にとっては大ヒーローです。
posted by D Slender at 09:39 | ☔ | 過去