現在、ジャンル全体が存続の危機にある女子プロレス。各団体が生き残りを賭けて、様々なアイデアを試みています。
しかし、次のような企画は、たとえプロレス業界の手によるものではないにしても、業界にとっては良くないかも知れません。
JDスターに所属していた元・女子プロレスラー・東城えみが、AV制作会社ナチュラルハイの企画による「勝ったらプロレス復帰、負けたらAVに出演マッチ」と称するロケでプロレスの試合を行い、負け、その場で本番撮影に突入してしまいました。
【衝撃ニュース】女子レスラーの本番行為!!(探偵ファイル)
【スクープ速報】現役女子プロレスラーが本番AVに出演!!(裏探偵ファイル・18禁)
衝撃の試合内容!現役女子プロレスラーAV(裏探偵ファイル・18禁)
この件については、一部プロレスファンの間で議論沸騰、賛否両論状態です。
【あいつを】 東城えみファン軽視 【殺せ】(2chプロレス板)
撮影場所がJDスターの拠点である「新木場1st RING」であったこと、および試合相手がJDスターと縁の深い現役プロレスラー・ドレイク森松であったことが、ファンにとっては衝撃だったのでしょう。
施設をAV撮影に使われてしまったJDスター側はAV制作会社側に抗議をしています。
AV撮影にJDスターが抗議(デイリースポーツ)
また、対戦相手のドレイク森松は謝罪文とともにサイトを閉鎖してしまいました。
ドレイク森松の公式サイト
この度は現役レスラーとして軽率かつあるまじき行動を取り、プロレス関係者並びにファンの方々に不信感を与え、ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。当ホームページも閉鎖させて頂きます。今まで沢山の書き込み、ありがとうございました。
ドレイク森松を批判するファンの気持ちは十分に理解できますが、個人的に彼女にはさほど非は無いと思います。ビジネスとして、シナリオ通りに喋りと試合を演じギャラをもらっただけだから。それにしても、同意の上での出演とはいえ、かつての後輩レスラーに勝ってAV撮影に追い込む役どころを演じなければならないドレイクの心中を思うと、哀しい気分になってきます。へなちょこ業界ゴロ立志伝『おはら汁』によれば、ドレイクは試合に勝った後「お前のヤラれる姿は見たくねえから。」という言葉を残してリングを後にしたということですが……
今回の件に関する私自身の所感を。公式コメントを額面通りに信じるならJDスターも“被害者”なので関係者は恥じる必要無し。プロレスを利用したAV業界の一企画ということで片付ければ良いと思います。
しかし、実は裏でJDスター側が一枚噛んでいて、世間の注目を集めるためにAVを利用している可能性もゼロではないわけです。そうだとしたら、ちょっと嫌です。今後、プロレスが生き残るためには、老若男女を問わない一種のエンターテイメントとしての地位を目指す必要があると思っていますが、AVとの関連は明らかにその方向からは逸脱しています。
今後の事態のなりゆきを注目したいと思います。